2ntブログ
2014.02.1622:14

【創作】nexaと漂着男女(前編)

 こんにちは、nexaです。これからちょっと人を殺して屍姦をしてみようかなという方に一つアドバイスがあります。殺したら、死体は仰向けにしておいてください。なるべくうつ伏せにしないように。その理由は・・・

nexaと漂着男女(前編)

 こんにちは、nexaです。久々に根草島にやってまいりました。そう、数々の血塗られた殺人屍姦事件の舞台となったこの根草島です。まあ犯人はどの事件も私なんですがね(笑)。
 いつもは島の外で手に入れた女性の死体を持ってきたり、生きた女性を島の外で捕まえてきてこの島で殺したりして屍姦を楽しむのですが、今回はなんとなくこの根草島の自然を堪能したくなったのです。この前殺した女子高生の肉をこの島の冷凍庫に保存してあるので、それをちょっとスライスして持ってくるためでもあります。
 ちょっと1日2日寄るだけのつもりだったのですが、時期を間違えました。波が高くて船を出せずにいたら台風まで来てしまい、本格的に帰れなくなってしまったのです。そんなわけでもう1週間もロッジに閉じ込められたままです。することもなく、詩文をものしたり、料理をして――もちろんメインディッシュはおいしい女子高生です――その肉に合う赤ワインを試したり、ぼんやり止まない長雨を眺めたりして過ごしています。
 数え切れないほどの若く美しい女性が殺され、屍姦されてきた現場で1週間過ごすというのは、怖くて耐えられないという人もいるかもしれません。しかし、怖がるべきは生きた人間で、死んだ人間にはなにも怖い要素はありません。死んだ人間はなんら抵抗できません。生きた女性をレイプしようとすれば、抵抗され、運が悪ければ女性に反撃されて殺されることだってあります。それに比べて死んだ女性はなんの抵抗もせずに受け入れてくれます。少なくとも私が抱いてきた多くの死んだ美女たちは、ゾンビになって私を拒むなどということはありませんでした。
 数え切れないほどの若く美しい女性が殺され、屍姦されてきた現場で1週間過ごすというのは、怖くて耐えられないという人もいるかもしれません。しかし、私にとってはそれらはすべてむしろロマンティックな思い出なのです。白く細い美しい首を絞め、あるいは透き通るような柔らかな肌にナイフを刺し入れるその快感――。体温は冷たくも情熱的なセックス――。こんなに素晴らしい体験は生きた女性とでは経験のしようがありません。止まない雨をぼんやりと眺めながら、殺して屍姦した一人ひとりの女性を思い出し、懐かしい感慨に浸るのです。
 ――その朝、私はまぶしい陽の光で目を覚ましました。カーテンを開けてみると、雲ひとつない清々しい景色が広がっていました。ああ、これで帰れる。しかしもう少し感慨に浸っていたかった気もする――そんな思いを抱きつつ、私はすこしばかり海辺を散歩することにしました。
 この台風で多くのごみが波打ち際に漂着しています。海に物を捨てるだなんて、なんと身勝手で悲しいことでしょう。この島の美しい景色が台無しです。ちょうどこの1週間の間にたまったごみもあるし、それと一緒に持って帰ろうと、すこしばかり拾い集めて歩きました。
 しばらく行ったところに何やら大きな白いものが落ちています――近寄ってみると、それは白いワンピースを着た、髪の長い20代か30代ほどの女性がうつ伏せで倒れているのでした。
nexa「もしもし?生きてますか?」
 私は声をかけ、彼女を側臥位にしました。気道の確保には横向きにするのが最も安全だからです。しかし私はすぐに救命処置は無駄だと気づき、やめにしました。ワンピースの裾から見えるふくらはぎが赤黒くなっているのに私は気づいたのです。ただの痣かもしれないと思いましたが、ワンピースをまくりあげてみると、ふくらはぎだけでなく、お尻から背中に至るまでその色になっています。そうです、死斑です。死斑が黒々と体の背面すべてを覆っている様子からすると死後少なくとも10時間は経過しているようです。私が今まで殺した女性も、何もせずに放っておくと死後10時間程度でこんな色になりました。
 目立った外傷がないのでおそらく溺死体でしょう。試しに死体の胸を押してみるとぶくぶくと泡を吐きます。これは肺に入った水が肺の浸出液などと混じったもので、主に溺死体に見られます。溺死に決まりです。
 昨晩海の様子を見るために雨の中このあたりに来たときには目に入りませんでしたから、昨夜から今朝のうちに流れ着いたものに間違いありません。私は彼女を仰向けにし、まじまじと全身を眺めます。なんと美しいのでしょうか。こんな綺麗な死体が漂着するなんて、なんてラッキーなのでしょう。ひょっとして日頃の行いの良さを見ていた神様が私にこの女性を海に沈めて私のもとまで流してくれたのではないかと思いました。
 私はたまらずキスをし、服を脱がしました。白い肌、形の良い胸――女子高生の未成熟な死体も綺麗でしたが、毛の生え揃った大人の女性の死体もまた乙なものです。乳房や性器を舐めると海水のしょっぱい味がしました。
 勃起しきったペニスを彼女の膣に挿入し、夢中で腰を振ります。彼女は当然なんの反応もせず、ただ黙ってカクカクと私の腰の動きに合わせて揺れるだけです。ここのところ女性の死体とこういうことをする機会にあまり恵まれていなかったので、大興奮で欲望の限りを叩きつけるように腰を振り、その二度と子供を孕むことのない子宮の中に、私の熱い精液を大量に注ぎ込みました。
 射精の瞬間、あまりの恍惚感に一瞬気を失いそうになるほどでした。しかし気を失っては満潮になったら私まで土左衛門になりかねません。その女性をお姫様だっこし、ロッジまで運びました。その間、ときどき彼女の股間から私の精液がたらりと流れ落ちました。
 私はロッジの1号室に彼女を寝かせました。彼女がロケットペンダントをしているのに気づき、開けてみると、中には男性の写真が入っています。恋人でしょうか。
 それはさておき、悪くならないうちに捌きましょう。ナイフで胸部から腹部に切れ目を入れます。そして、気管と肺、それから胃を切り取ってトレイに乗せました。一見なんの変哲もない気管と肺なのに、この部分が致命傷を負って命を失ったのかと思うと、そこはかとなくその肉塊に色っぽさを感じました。やっぱり致命傷を負った部位というのは多少特別な感じがします。
 そしていくつかの臓器を取り出します。特に腸は内容物に危険な細菌が多くいるので、傷つけて他の可食部を汚染してしまわないように細心の注意で取り出さねばなりません。そして子宮・・・数ある臓器の中で一番神秘的でセクシーなのがこの臓器です。メスで半分に割ってみると、おやおや・・・中に誰かいましたよ。まだ人間の姿になりかけの、妊娠2ヶ月くらいの胎児のようです。若干見た目がグロいんですが、美味しいんでしょうか。私も胎児は食べたことがありません。後で食べてみましょう。
 さて、どんな料理にしようか、どんなワインと合うだろう――などと考えていると、
「ピンポーン」
 ロッジのチャイムです。誰か来たのでしょうか。
 私は急いで着ていた血まみれのものを脱ぎ、手を洗い、服を着替え、念のために1号室に鍵をかけて、ドアを開けました。
nexa「はい?どちらさまで?」
 するとそこにはびしょぬれの男性がぐったりとうつ伏せで倒れています。助けを求めてこのロッジまで来て、安心して気が緩んだのでしょうか、あるいは私が手を洗ったり着替えたりしている間に力尽きたのでしょうか。
nexa「もしもし?生きてますか?」
男「う・・・」
 生きてはいるようです。まあ私はヘテロセクシャルなので死んでいる女性を手に入れたら大喜びですが、男性は生きていても死んでいてもどうでもいいのですが、やはり生きている以上救命処置をしないわけにはいかないでしょう。
 私はとりあえずその男性をロビーまで引きずりました。するとそこで、
男「おろろろろ(びちゃびちゃびちゃ)」
 飛び散る吐瀉物!何たる迷惑!跳ねる小魚!漫画かこれは!外で吐いていただきたいものです。それにしてもこの小魚、この男性の体内でよく生きていたものですね。
 とりあえず私はこの男性を再び外に引きずってゆき、喉に指を突っ込んで胃の中のものをとりあえず全部出しました。あっ、小エビが生きています。
nexa「もしもし、聞こえますかー?」
男「う・・・」
 意識レベルはかなり低いようです。とりあえず引きずってゆき、2号室に寝かせました。
 1号室の女性の死体と楽しみたいのですが、やはり引き続き様子を看ないわけにはいかないでしょう。男の死体は別に要りません。
 びしょ濡れの服を脱がせてローブを着せます。背中に何やらミミズ腫れがあります。それからベッドに寝かせます。呼吸はちゃんとしているようなので、もう大丈夫でしょう。よく見るとこの男性、さっきのロケットペンダントの中の男です。
男「ん・・・こ、ここは?」
nexa「目が醒めましたか。あ、私はこの島の住人で根草と言います。と言ってもこの島には私しかいませんが」
男「俺は江藤って言います。俺はどうしてここに・・・?」
nexa「覚えていませんか?水を大量に飲んで倒れていたのです。船が難破でもしたのですか?」
男(以下、江藤)「え、ええ、そうでした。夜の海を眺めようと昨日の晩ボートで沖に出て、台風に直撃されてしまって・・・」
nexa「昨日の夜?何時ごろです?」
江藤「ええと、夜中の2時すぎごろですかね。」
nexa「ほうほう。何をしに沖に?」
江藤「だから、さっきも言ったように夜の海を眺めようと」
nexa「そうですか。えーと、ひょっとすると大変よろしくないお知らせがあるかもしれないのですが・・・、一緒に女性が乗っていませんでしたか?」
江藤「えっ」
nexa「長い黒髪の、色の白い、綺麗な・・・」
江藤「蘭子・・・蘭子もこの島に流れ着いたんですか?」
nexa「ええ、蘭子さんというのですね。どういうご関係で?」
江藤「俺の恋人です。まさか蘭子は・・・」
nexa「ええ、お亡くなりになりました。」
江藤「そんな・・・蘭子は、いまどこに?」
nexa「隣の部屋に安置しています。あ、ちょっと、まだ立ち上がらないでください。無理しちゃ駄目です。もう少しの間安静に!」
 ベッドから立ち上がろうとする江藤さんを私はなんとかかんとか言い包めて再びベッドに寝かせます。危ない危ない。隣の部屋の蘭子さんは今ごろ全裸で、マザーグースの「だらしない男」よろしく、お腹をくぱぁしてしまったままあたりに内臓を散らかしています。
nexa「まだ海に流されてあなたも気が動転しているでしょう。あまり精神的にショックを受けそうなものは見ないほうがいいです」
 まあ本当は私のほうが動転しているのですが。
nexa「そうだ、なにか温かいスープでも用意しましょう。しばらくここで休んでいてください」
 そう言って隣の1号室へ。
 大急ぎで内臓をひっつかみお腹の中へ詰め込み、針と糸で腹部を縫いあわせ、血を拭き取り、シーツを替えます。・・・はい、お腹の縫い痕が丸見えですね。そうだ。前に変装に使ったドーランがあるはずです。これを縫い痕に塗りつけましょう。・・・はい、全然消えません。しっちゃかめっちゃかです。
 えーと・・・まあどちらにせよ服さえ着せればわからないでしょう。さて、これで問題ないはずです。と、思ってふと後ろを振り返ると、トレイの上に肺と気管と胃・・・!入れ忘れました。えー、人間気が動転するとなにをするか分かりませんね。
 さてみなさん、こんなとき推理小説の犯人ならどうすると思いますか?はい、そうですね。こんなとき、推理小説の犯人ならこのうっかり入れ忘れた肺と気管と胃を刻んでスープに入れて探偵に食べさせてしまうでしょう。しかし、それは愚かです。そういう小洒落たことをしようとするからそういうところから足がついてしまうわけです。いったい推理小説の犯人というのはなぜ自ら犯人として名乗り出るにも等しいそのようなことをしてしまうのでしょうか。事実は小説より奇なりといいますが、事実なんていうのは実際そんなものです。
 ちょっと、なんですかみなさん、モニターを見ながらそんな残念そうな顔をしないでください。なんですかその目は・・・わかりましたよ。やりますよ。やればいいんでしょう!
 まず胃を綺麗に洗って・・・ん、胃の中は水が入っていてあんまり内容物がありませんね。たくさん水を飲んで何度か嘔吐したのでしょう。ん?なんかかすかに香水のような匂いがしますね。薔薇のような。とにかく肺、気管、胃を煮てスープにしましょう。
 さて、人の肺と気管と胃を使ったおいしいスープの作り方は次回、お教えします。お楽しみに!
 それから蘭子さんですが・・・はい、勘の良い読者の方は気づいていらっしゃるかもしれませんが、そうです、江藤さんが殺したんです。証拠は・・・これもまた次回お話することにしましょう。

後編に続く)
2013.11.2523:08

【創作】乙女殺害いろは詩

こんにちは。nexaです。今日は創作です。



ずみはでかち割られ
くこはープで首を吊り
るか弾灰になり
いなードル一突きに
のかで肺が焼け
れなロイン快楽死
もよ矢の的となり
ひろ下室飢えて餓死
りか手でぎゅっと締め
のかはの底の底
りこ堝で鉄を飲み
とははでぐちゃぐちゃに
かなはに目を食われ
なこロット一ひねり
しの岩に溶けて消え
まきはから流れ落ち
おな炭いぶされて
のこはで引きずられ
きのでバラバラに
ねこnexaに屍姦され
るみイフでメッタ刺し
んこイオンの餌になり
つきはでメッタ打ち
たこはへ沈められ
くえは戸に沈められ
ぞみこぎり真っ二つ
りえ鍋ごちそうに
にこはで速贄に
すなき鏝熱傷死
ゆみカナで斬首され
いこ銃ハチの巣に
うこは豚の毒を飲み
との炉で丸焼きに
いこ酸一気飲み
るよ車の下敷きに
ゆみナコンダ一飲みに
やかはの晩ごはん
みこロチン首すぱり
きのはで凍え死に
ぐみはスで切り裂かれ
ずほキサーひき肉に
おり字架磔に
りかロ毒溶血死
なこルから墜落死
えかはで肺に穴
りな酸ガス室へ
ずの巻きで流れてく
2013.11.1904:56

『図説食人全書』

こんにちは。久しぶりにブログを見てみたら「上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。」と表示されていて、久しく更新していないことに気づいたnexaです。

なにか更新しないと、と思って、最近読んだ『図説食人全書』の感想を書くことにしました。北京原人やネアンデルタール人の時代から現代まで、食人は絶えることなく続いてきた人類の文化であることが書かれています。そして古今東西の食人を紹介し、最後の章ではこれからの食糧危機の時代を人を食べることで乗り切ろうと主張しています。


食人と屍姦

この本は食人の話がメインなので、屍姦の話はあまりでてきません。佐川一政の話ですら、屍姦シーンはカットです(370ページ)。

しかし、セックスと食人の間には深い関係があます。セックスの最中に相手を噛み、食べようとする本能が人間にはあるようです(313ページ)。噛み付いて殺せば屍姦になります。

ギニアで若い女性を強姦したあとに殺して食べた話が載っていますが、屍姦はしなかったのでしょうか。他にも、強姦したあとで殺す話は多くあるようですが、殺してから強姦する話はあまりないようです(300ページ)。不思議です。

トゥピナンバ族には、子供に敵の死体を触らせ、殴らせるなどして復讐を教育する文化があるといいます(37ページ)。思春期の男の子なら敵の女の子の死体とセックスすることで、敵を殺す楽しさをより体得できるでしょう。

赤道ギニアには人間の生殖器の密売網があるという話があります(98ページ)。これは性的な楽しみのために使われるのでしょうか。

親の遺体を食べることが禁じられている部族は、他の人と親の死体を交換して食べるそうです(136ページ)。屍姦についても、自分の身内が死んだときなどにお互い死体を交換してスワッピング屍姦する習慣がほしいものですね。

この本を読んで、いくつか新たに屍姦事件の情報を仕入れました。マルセラ・コスタ・デ・アントラデは14人のストリートチルドレンの少年を殺して屍姦し、1991年に逮捕されました。フレデリック・ウエストは妻とともに少女たちを誘拐して強姦、拷問、殺人などをし、1994年に逮捕されました。調べてみたところ、本人が自殺したため屍姦をしたかどうかはわからないようです。


美味しい食べ方

この本で一番参考になるのは、人の肉を食べるのに適した美味しい調理法が多く紹介されていることです。なにしろ実際に長きにわたって人を食べてきた人たちが実際に色々と試してこれが一番美味しいという結論を得た調理法なのです。

部位別に名称が書かれている図版があり、部位ごとに調理するときの参考になります(108ページ)。

一番参考になるのは第5章「人食い人種の慣例的料理」でしょう。「肉の保存」の節では、洞窟の中で保存する方法、燻製にする方法、生かしたまま少しずつ肉をそいでいく方法などが紹介されています。

調理法も実に豊かです。日の通し方だけで、ロースト、蒸す、煮る、燻製といったものが紹介されています。またココナッツ、バナナ、いも類などを添えると美味しいようです。

人種によって味も違うようで、好みは民族によって分かれるといいます。しかし、白人、とくにスペイン人はほとんどの人の口に合わないようです。またアメリカ人はまずすぎて食べられないという人もいます。

他の章にも、たとえば香辛料を効かせると美味しいと書いてあります(88ページ)。また、ブラジルのインディアンに伝わるおいしい煮込みの作り方のレシピも載っています(345ページ)。「まずよく加熱して死体が骨から外れる状態にする。肉を細かく切り、しばらくおく。バナナの果肉に普通の水を加えてピューレを作る。ピューレを入れた中鍋に人間の死骸を一リットル加えて、ゆっくりと混ぜる。ペーストの色が徐々に濃くなる。かき混ぜてから供する」。

南フランス流の甲状腺のアントレもおいしそうです(382ページ)。また、各部位ごとによい料理法があるようです(413ページ)。そして、各部位と合うワインがあるようです(411ページ)。足の指冷製、アスパラガス添えにはボージョレ・ヌーボーが合うそうですよ。


ただしちょっと残念なところも

又聞きの話が多く、特に日本に関わる事件は調べてみてもソースが見つからないものが多くあります(231ページ、307ページ)。佐川一政事件について言及している西洋のコメンテーターたちは、イアン・ブルマ(しかも「ブルナ」と誤植しています)以外、ソースが見つかりません。はたして実在するのでしょうか。このあたりがこの本の信憑性を損ねています。

ゲイリー・ハイドニク事件の顛末も実際とはだいぶ異なっています(352ページ)。

著者は日本学者ではないので仕方がないことですが、日本では常識に属することなのに書かれていないこともあります。血液と母乳が関連付けられる文化が多くあることは書かれていますが、古代の日本語で血液も母乳もさらには霊力も「チ」という同じ単語で表されていたことは有名です(295ページ)。また、人を模した食べ物が愛されている話が書かれていますが、広島名物もみじ饅頭は初代総理大臣伊藤博文が女性の手を美味しそうだと言ったところから女性の手を模して作られたという話も書かれていません(315ページ)。「食べる」という意味の単語が「セックスする」の意味になる言語としてグアヤキ語、トゥピ語、ヨルバ語が挙げられていますが、日本語にも「女の子を食べる」という表現があります(315ページ)。

しかしながら、博覧強記にさまざまな情報を集めて書いているので情報が多く読みごたえがあります。

まとめ

しかしこうしてみると、食人に比べても屍姦はマイナーなようで残念です。食人に関する記述は聖書にもありますが、屍姦はないようです(205ページ)。ウィキペディアも、カニバリズムの項目のほうが情報が豊富です。

それにしても、読みすすめるたびに食欲がそそられ、お腹が空いてくる本でした。みなさんもぜひ読んでみてください。
2013.09.1414:13

nexa先生の屍姦学校

こんにちは。実は教師のnexaです(信じるかどうかはあなた次第です)。




と呟いたところ「生物」「家庭科」「体育」・・・と様々な意見が寄せられました。そこで出てきた教科を私が担当するとするばどんな授業をするか、というネタを考えました。




















2013.09.0316:52

草庵に不斷の袖時雨(そでしぐれ)

こんにちは。nexaです。




以前南方熊楠の「屍愛について」で、南方熊楠がこんなエピソードを紹介していることを紹介しました。

『千尋日本織(ちひろやまとおり)』に、道心(修行僧)が上人(高僧)に、屍姦を告白する話がある。道心が出家する前に勤めていた武家の美しい娘が病死し、屍姦するが、そのせいで鼻が落ちてしまう。道心はその娘の幽霊が毎夜来ると言い、上人はその幽霊を退散する。



『千尋日本織(ちひろやまとおり)』は、神秀法師という人が書いて江戸中期の宝永4(1707)年に出版された浮世草子です。

インターネットで探してみると、なんとその本の写真が公開されていました。

千尋日本織. 巻之1-6 / 神秀法師 [撰](「2」の10枚目からです)

みなさん、読んでみてください。・・・といいたいところですが、くずし字の古文で書かれていて読みにくいでしょうから、解読して現代語訳を作ってみました。




現代語訳

下総(しもうさ)国の本庄というところは、俗世を逃れた僧侶や尼などが多く住むところである。

一日中絶えることのない鐘の音がとても神々しく聞こえる中に、修行をなまけることなく、朝に托鉢をして夕方に戸を閉めるほかには人が来ることもなく、庵から出てくることもほとんどない修行僧がいた。賎しくない身分の出身だが、梅毒で鼻がもげていて、経を読む声を聞くだけでも彼だとわかった。

あるとき、その近くに隠遁している高僧の許を訪ねて懺悔した。

――私は出家する前、身分の低い武家に仕えておりました。主人の娘はとても美しく、十五歳ごろから体を悪くして結婚もせず、両親は深い愛情をもって大切になさっておりました。私は仕えている身ではありましたが、遠い親戚でしたので出入りを許され、親しくつきあっているうちに、娘は私を想うようになってくれて、
「灰の中に埋めた炭の火のように、私の心は恋焦がれておりますわ」
なんて得意げに語りかけてくれたり、手紙を部屋のあたりに投げ入れてくれたりしていたのですが、当時むこうは主人ですし、人の目が怖くて知らんぷりをしてごまかして過ごしていました。

月日がすぎて病気は重くなり、薬も効かず、祈祷も効果がなく、十七歳の秋、秋の霜となって消えてしまったのです。母親は嘆きのあまり言葉も発することができず、彼女を恋い慕っていたよその人たちは後を追って死のうなどとみなで嘆いておりました。

やっとのことで人々を慰め、葬送も明日と決まり、今宵限りの最後の別れすら、言葉を交わすこともなく、集まった人たちもみな泣きながら寝てしまい、夜も更けました。そういうわけで、切なる私の思いもこれが最後だと、そのまま死人のいる部屋に入って夜が明けるのを待ちながら遺体を守っておりました。が、どうにもならないこの世の別れ、せめて他にない美貌が変り果ててしまったのを見て思いを断ち切ろうと、顔にかけた布をどかして顔を覗くと、容貌は世にも美しく、生きている時と変わらず、ところどころにぬくもりも残っていて、ますます想いが募り、このときどうしようもない思いが湧いてきて、命を失った体に肌を触れて、世に他にないようなセックスをしたのです。我ながらみじめでなさけないありさまでした。

朝になると葬送をし、中秋の名月にさらわれたのではないかなどと聞いておどろく噂だけが残り、人々の嘆きが私一人だけの心の中に残ったように忘れられませんでした。ふらふらと体調を崩し始めたのですが、死人の肌に触れて冷たい息に感染したのか、全身がすべて崩れ、鼻ももげて醜い姿になってしまいました。もうこれまでと、死んだ人へのみじめな煩悩の罪から逃れたいと思って修行僧をしています。――

と、袖を伝う真珠のように涙を流しながら、やっとのことで語った。

高僧はそれを聞き、
「お可哀相なことです。執着の想いはひるがえせば仏の道も遠くありませんぞ。こうして告白なさったことは感心なことです」
と言って、涙を流した。

修行僧は
「その娘が死んでから今まで毎日来て、一緒に念仏をして、朝になると姿が見えないのです」
と言う。

高僧は
「そういうこともあるでしょう。これを見せずに物を聞き数を問いなされ」
と言って、そのときお茶請けに出ていた煎り豆を十五粒渡した。

ありがたく思って庵に帰ると、その夜またその女がやってきて、
「あの高僧から豆を十五粒もらってきて、私に中身を聞こうということですのね?冷たいことですわ!人に漏らすだなんて、愛情も変わってしまわれたのね!?」
と恨みをくどくどと言う。それをどうにかごまかして、夜が明けて高僧のところを訪れ、そのとおりに伝えた。

今回は何かを紙に包んで渡したので、次の夜その女に聞いたところ、
「何かしら・・・わかりませんわ」
と言って消えてしまった。

それから幽霊が来ることはなかったという。ありがたい功徳である。




校訂本文

草庵に不斷の袖時雨(そでしぐれ)

下總の本庄といふ所は、隱逸の人、道心比丘尼なんどの餘多(あまた)住む處なり。六時不斷の鉦の音いと殊勝に聞ゆる中にも、勤めおこたらず、朝(あした)に鉢をひらき夕べに戸ざすより行かふ人もなく出づることもまれなる道心あり。いやしからぬ生まれつきながら鼻落ちて念佛のこゑもそれと知るゝをかしさなりし。ある時そのほとりに隱れまします智識の許に參りて懺悔申しけるは「我俗にて御座候時は小身の武家に勤め侍りし。主人の娘過れて美しく、十五歳のころよりいたはる事侍りて縁にもつけず、両親いとほしみふかくもてなし給ふ。我勤めといひながらすこし所縁(ゆかり)あるものなれば内外(うちと)ゆるされ、行き通ふにかの娘いつとなくわれらに心をよせ、『埋火(うづみび)の下にこがるゝ』などほこりかに聞えふみを袂に投げ入れなんどせしかど、當時主人とあふぐうへ、人目のほどおそろしくよそごとに打ちまぎらかし過しぬ。とかく月日かさなり、病気重く、くすりのわざも叶はず、祈るしるしもなくて、をしきは十七の秋の霜と消えうせぬ。たらちねのなげき申すに言葉もつゞかず、戀ひしたふよそ人はともに死なんとのみなげきあへり。漸う人々をいさめ、野邊の送りも明日と定り、今宵ばかりの名殘だに物いひかはすことなく、たれかれとつどひしも皆泣き寢入るに夜も更けぬ。されば我が思ひの切なるもこのたびぞと、猶も死人の一間に入りてあくるを待ちてまもりいたりしが、さすがこの世の別れ、又あるまじき面影のせめてかはれるを見て思ひ切らばやとうす衣(きぬ)を引きのけてうかゞふに顏かたち世に美しく生ける時にかはらず、所々の温もりいまだ有りていよ〳〵思ひを増さりてこの時わりなき一念おこり、むなしき人に肌をふれて世にも希なる契りをぞむすびし。我ながらあさましくはづかしき有様なりき。明くれは野邊に送り、秋夕妙月と聞きておどろく無名(なきな)のみ殘り、人々のなげきも我一人の心に忘もやらず。ふらり〳〵と病(わつら)ひ出せしが、死人の肌をふれて息冷(そくれい)の氣を請ける故にや、惣身崩れ鼻落ちて見苦しくなり行きぬ。今は是までよ、なき人のためあさましかりける煩惱の罪をもまぬかればやと道心いたし侍ふ」とて涙袖行く玉なして漸うに語りぬ。上人聞き給ひ「不便(ふびん)のことどもや一念ひるがへせば道遠きにあらず殊更懺悔神妙なり」とて衣の袖をしぼり給ふ。道心又申けるは「かの娘死してよりこのかた夜毎に來り諸共に念佛して、明くれば姿見えず」と申す。上人「さもあるべし。これを見せずして品を尋ね數をとへ」とて、折ふし菓子に出でける煎大豆(いりまめ)を十五粒(りふ)給ひけり。悦び庵(いほり)にかへり、その夜(よ)又かの女來りていはく「上人より大豆(まめ)十五りふをもらひ來り、我等にたづね給はんとや。つれなき御事にこそ候へ。人にもらさせ給ふは御心もかわりけるや」と恨みくどきけるを、漸うまぎらかし明かして上人へ參り右の通り申し上ぐる。このたびは何やらん紙に包みて給ひしを、次の夜(よ)かの女に尋ねしかば「何やらん得こそしりまゐらせぬ」とてうせにける。それより幽靈來ることなかりしとぞ。ありがたき御事也。
プロフィール

necrolife

Author:necrolife
@necro_lifeの中の人が死体愛を語るブログです。

ツイッターではファンタジーなフィクションで死体愛を語っていますが、ブログでは中の人のちょっぴりリアルな素顔も見せちゃいます。幻想を壊されたくない方はご注意を。

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