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2020.06.0715:04

【創作】ママの教育

かなり久しぶりの更新になりますね。創作です。

***

 僕のママは厳しい。毎日何時間も僕を机に座らせ、隣で監視して勉強をさせる。テストの点数が悪いと何時間も怒鳴り、叩く。逃げようとすると、僕を椅子に縛りつけて勉強をさせる。
 見たいアニメもバラエティーも見させてくれない。マンガやラノベなんか買ってくれない。買ってくれるのは名前のある文豪の名著みたいなやつだけだ。どうせママも読んだことはないんだろう。マンガよりよほど非教育的なことが書いてあるのに、見てくれと伝聞だけでいいものだと思ってるんだ。「どうせ変なことに使うから」と言って、お小遣いもくれない。だから学校ではいつもクラスの話題についていけなくて、仲間外れだ。いつもからかわれたり馬鹿にされたりする。暴力も振るわれる。でも、学校にはいいやつもいる。ヨウヘイは、僕が話題についていけないのを見かねて、アニメやバラエティーの内容を、ありありと話してくれる。ラノベや漫画を貸してくれる。
 あるときヨウヘイは、僕に雑誌を貸してくれた。いつも貸してくれているマンガ雑誌よりちょっとだけ大人向けの、女の人の水着姿が載っている雑誌だ。僕は大喜びでそれを持って帰った。ママにバレないように、教科書の間に挟んで。僕は一刻も早く女の人の水着姿が見たくて、ママの監視下で宿題を終えた。ママは
「ふん、グズのくせにいつもよりは真面目に勉強したじゃない」
と、僕をなじれないことに対して不満げな表情をした。
 僕は夕食を食べて、お風呂に入って、部屋に戻った。そしてこっそりと雑誌を開いた。水着姿の女の人の写真が載っている。僕は嬉しくなった。いつか僕も学校で習った性行為というものを、こんな女の人とできるといいな。
 そのとき、バンと勢いよくドアを開けて、ママが入ってきた。僕の部屋には鍵はない。隠し事をするといけないからと、つけてくれない。
「わっ!」
 僕は慌てて雑誌を隠すが、何かを隠したことがママにはバレバレだ。
「トモヒロ、いま何隠したの!」
「な、なんでもないよ・・・」
 ママは僕に掴みかかり、無理やり机から引きはがす。雑誌がママの目に入った。
「何よこれ!」
「ヨ、ヨウヘイが貸してくれたんだ・・・」
 ママは僕から雑誌を取り上げ、怒りに任せてビリビリに引き裂く。ママの顔が真っ赤になり、怒りに震え、僕の髪を乱暴に掴む。
「ふざけんじゃないよ! まだガキのくせにこんなポルノを見て! お前みたいなクソガキがこういうものを見るから痴漢したりレイプしたりするんだ! 死ね、性犯罪者! お前は世界で最悪のクソだ! 人格異常者! このクソオスガキ! 育て方を間違えたよ! お前みたいなクソガキを生むんじゃなかった! 中絶するべきだった! 生まれたときに去勢するべきだった! 死ね! お前は出来損ないだ! 私の人生の唯一の汚点だ! 謝れ! 謝れ! 謝れ! 両手をついて土下座して、生まれてきてすみませんでしたって謝れ!」
 僕はむせびながらママに土下座をする。
「う、生まれてきて・・・すみませんでしたぁ・・・」
 ママは僕の頭をグリグリと踏みつける。
「謝るくらいなら最初からやるな! 謝ったら許してもらえるとでも思ってんのか! 大体お前、本当に反省してんのかよ! こんな最低最悪なことをしておいて、土下座くらいで済むと思ってんのか! そういうところがお前は人格異常者なんだよ! お前みたいなやつがいるから性犯罪が起きるんだぞ! お前なんかに生きる価値はない! クソ野郎! お前はブタ以下だ! 死んだ方がずっといい! お前といるとこっちまで頭がおかしくなりそうだ! こんなクソを産んだなんて私の人生滅茶苦茶だ! もう嫌だ! 死にたい!」
 ママはこの調子で延々二時間ほど僕を罵倒し続け、踏んだり蹴ったり叩いたりしてから、自分の部屋に戻っていった。
 僕はもうぼろぼろだ。そんなにいけないことをしたんだろうか。僕はふらふらと台所に行って、気づいたら包丁を持っていた。死にたい? じゃあ殺してあげるよ、ママ。
 僕はママの部屋のドアを開ける。
「なんだお前まだ反省してな・・・ッ!?」
 ママが僕を怒鳴りつけるより早く、僕はママの脇腹に包丁を突き刺した。
「かは・・・ッ」
 ママはほとんど何も言わず、その場に倒れた。脇腹からは血が勢いよく迸り、辺り一面が真っ赤に染まる。ママはおしっこを垂れ流して、しばらくピクピクと痙攣して、すぐに動かなくなった。人間ってこんなに簡単に死ぬのか。
 最後の最後まで、母親らしい愛情なんてちっとも注いでくれないママだったな。うつ伏せで死んでいるママの間抜けな死に顔を見てやろうと、ママの死体をひっくり返す。するとその顔には、今まで僕に乱暴をしたり罵倒したりしてきたあの怖いママの表情はなくなっていて、目をトロンと開けた優しい表情になっていて、微笑みさえ湛えているように見えた。
「ママって、こんなに綺麗な顔だったのか・・・」
 僕は急に、ママに甘えたくなった。そしてまだ体温の残っているママの胸の谷間に、顔をうずめた。服に血が付いたけど、気にしない。ママはやわらかいおっぱいで、僕を包み込んでくれた。僕は生まれて初めて、母親から母親らしい愛情を注いでもらえているような気がした。
「ママ・・・ママ・・・」
 僕はママのおっぱいを左右の手で寄せて、顔を挟む。今まで与えてもらえなかった分の愛情を取り戻すんだ。今まで僕にひどいことをしてきた分まで、愛情を注いでもらうよ、ママ。服の上からだけじゃ十分じゃない。ママの服をブラジャーごとめくりあげると、大きなおっぱいがぷるんっと震えた。
「ママ・・・ママのおっぱい・・・僕のママのおっぱい・・・!」
 僕はママのおっぱいにむしゃぶりつく。ちゅぱちゅぱとおいしいおっぱいを吸う。そうやってママの胸で幸せな気分に浸っていると、段々とおちんちんがムズムズしてきた。ズボンとパンツを脱いでみると、僕のおちんちんは上を向いていた。学校で習った、勃起というやつだ。どうしよう。
「ねえ、ママ、どうしよう、勃起しちゃったよ。勃起したおちんちんは女の人のおまんこに入れるんだよね?」
 僕はゴクリと生唾を飲み込んだ。ママのスカートをめくりあげ、パンティを脱がす。もじゃもじゃと黒い毛が生えそろった大人のおまんこがあらわになる。
「すごい・・・すごいよ、ママのおまんこ・・・ここから僕が出てきたんだね。不思議だなあ」
 おまんこをペロペロと舐めると、おしっこの味がした。
「今まで僕に愛情をくれなかったママ・・・ひどいことばかりしてきたママ・・・その分、全部返してもらうよ。ママの愛情、僕にちょうだい!」
 僕はママのおまんこにおちんちんを突っ込んだ。すっぽりと収まって、奥まで届かない。ママのおまんこはまだほんのりと温かさが残っているが、ほんのりとしか残っていないことが、ママの死を僕の皮膚に伝える。
 にゅるっ・・・にゅるっ・・・にゅるっ・・・にゅるっ・・・
 ママの死体の粘膜が、僕のおちんちんに絡みつく。一生分の母の愛情が、僕のおちんちんを、いや、僕の全身全霊を包みこむ。今まで愛情を注いでくれなかったことも、ひどいことをしてきたことも、この愛情で、この幸せで、全部許せてしまう。
「ママ! ママ! 大好きだよ! ママ! ママは最高のママだよ! ママ! 僕、射精するよ! 母親なんだから、息子の性欲、全部受け止めてくれるよね!? ママ! ママーっ!!」
 ぴゅーっ! ぴゅっ! ぴゅっ! ぴゅっ!
 全身が激しく痙攣し、頭の中が真っ白になる。僕は白く濁った熱い欲望を、ママの膣にぶちまけた。僕がおちんちんから吐き出した欲望を、ママはその膣と子宮でしっかりと受け止めてくれた。もう僕には、ママが今まで僕に母親らしい愛情を注いでくれなかったことやママが僕にしてきたことへの憎しみや悲しみは何も残っていない。死んでから最後の最後に、ママは僕にこんなに素晴らしい母親として愛情を注いでくれたのだから。
 僕は今、きっと世界で一番幸せな子だ。ママの死体に大量に射精をしてヘトヘトになった僕は、冷たくなり始めているママの胸に顔をうずめ、そのまま安らかな眠りについた。

(完)
2018.12.2221:52

澁澤龍彦『エロスの解剖』より「優雅な屍体について」

みなさまこんにちは。nexaです。

澁澤龍彦(1928‐1987)は性にまつわる著作を数多く世に出している評論家ですが、澁澤の『エロスの解剖』(1965年、桃源社刊)には「優雅な屍体について」というエッセイが収められています。

このエッセイはネクロフィリアという現象を経糸とし、様々な事実を緯糸として構成されています。その事実の中には、例えば次のようなものがあります。

・ネクロフィリアという言葉は19世紀半ばごろ、ベルギーの精神科医ギスランによって創始された。死体に性的魅力を感じる傾向を意味する言葉として初めて用いたのはフランスのエポラール博士。
・上田秋成の『青頭巾』。
ヘロドトス
・ボオドレエル『悪の華』にはネクロフィリア的な詩がある。
・サラ・ベルナアルは棺桶に入って死者を演じるのを好んだ。
・パリの妓楼には「死体の部屋」があり、レオ・タクシル『当代の売淫』(1892)によれば、ある高僧が死体を演じる娼婦と交わったという。
・ポオ『長方形の箱』『ベレニス』。精神分析学者マリイ・ボナパルトによれば、ポオの性向は幼少期の母の死に関係があるか。
・ポオはのネクロフィリア性はオナニスト・エディプス的傾向があるが、そうでない者もある。古代ギリシャの僭主ペリアンドロスは死んだ妻メリッサと一年間暮らした。カルル大帝はドイツ生まれの金髪美人の死体を手放しかねた。
・ベルトラン軍曹は墓場から死体を発き、犯し、寸断した。
・「ミュイの吸血鬼」ヴィクトル・アルディッソンの例をアレクシス・エポラール博士が報告している。3歳から60歳の女の死体を発掘した。しかし性的凌辱は加えなかった。

マリイ・ボナパルトはアルディッソンについても、幼年時に失った母を死んだ女たちのなかに求めているとしています。澁澤はこのエッセイを次のように締めくくっています。

この解釈が果して正しいかどうか、わたしたちには知る由もないが、少なくともアルディッソンという男を憎む気にはなれない。そうではなかろうか。
2018.09.2222:59

ラージャダッタ長老: 初期仏教におけるネクロフィリア

こんばんは。nexaです。

かつて、紀元前5世紀にヘロドトスが記した『歴史』に屍姦の話が出てくるという話を書きました。しかしそれは伝聞を記述したものです。ところがそれと近い時代に、死体性愛者自身による告白を収めた書物があるのです。

仏教の聖典の一つに『テーラガーター』(または『仏弟子の告白』『長老偈経』とも)があります。ヘロドトスの『歴史』に近い時代、紀元前五世紀末から紀元前三世紀中葉にかけて男性の出家修行者たちによって詠まれた詩を一冊にまとめたものです(これの姉妹編で女性の出家修行者によって詠まれた詩を集めたものに『テーリーガーター』があります)。この『テーラガーター』の中に、ブッダの弟子の一人であるラージャダッタ長老による次のような詩があります(中村元訳、岩波文庫版。315~319詩)。
修行者であるわたしは、死体の捨て場に行って、婦人〔の死体〕が投げすてられ、放棄され、葬場の中で虫どもにみちみちて食われているのを見た。

実に或る人々は、屍体がおぞましいものであるとみて、嫌悪する。(しかし、わたしの場合には、)情欲が起った。盲人が流れるもの(身体)に対するかのごとくであった。

飯を炊くよりも速かに、わたしはその場所から立ち去った。よく気をつけて、はっきりと自覚して、わたしは一方の隅におもむいて坐した。

そこで、わたしに、正しい道理にかなった思いが起った。患(わずら)いであると思う念(おも)いが現れた。世を嫌(いと)う気持が定まった。

次いで、わたしの心が解脱した。見よ、――教えがみごとに真理に即応せることを! 三つの明知をすでに体得した。ブッダの教えはなしとげられた。

死体性愛者であるラージャダッタ長老は虫の湧いた婦人の死体に欲情したものの、その場を離れ、座禅をして性欲を鎮め、悟り(解脱)に至ることに成功したのです。ラージャダッタ長老にとって婦人の死体は魅力的なものでした。しかしその煩悩から逃れるのがブッダの教えだったのです。

ところで、この詩の後半部分はナーガサマーラ長老による詩(267~270詩)の後半部分と一致します。
美しく飾られ、美麗な衣裳をまとい、花輪をかけ、栴檀の香粉で化粧して、舞姫が、大道のさ中で、楽器に合せて踊っている。

わたしは、托鉢のために(町の中に)入って行った。進んで行きながら、わたしは、かの女が、美しく飾られ、美麗な衣裳をまとっているが、しかし死の縄をひろげているかのごとくであるのを見た。

そこで、わたしに、正しい道理にかなった思いが起った。患(わずら)いであると思う念(おも)いが現れた。世を嫌(いと)う気持が定まった。

次いで、わたしの心が解脱した。見よ、――教えがみごとに真理に即応せることを! 三つの明知をすでに体得した。ブッダの教えはなしとげられた。

こちらには生きた舞姫が出てきます。ナーガサマーラ長老が美しい舞姫に感じたのと同じ感じをラージャダッタ長老が婦人の死体に抱いたということがわかります。ブッダの前では性欲にノーマルもアブノーマルもありません。LGBTPZNであろうと8番目のアルファベットであろうと、全ての性欲は等しく煩悩なのです。
2018.05.0614:11

【創作】提供者

小説です。Incel organ donors should be allowed to sleep with recently deceased femalesという主張を読み、小説にしてみました。

***



 僕は僕の死を楽しみにしている。
 と言っても、決して今すぐ死にたいという意味ではない。多分僕の死はそんなに近い将来ではないと思う。
 生存の苦しみから逃れたいというわけでもない。僕はこの人生を楽しんでいる。ただ、あと20年ばかり早く生まれていたらこんなに人生を楽しめたか、心許ない。
 僕が自分の死を楽しみにするのは、それが誰かの命を救うだろうからだ。人間は社会的な動物だという。誰かの役に立つということほど僕の心を満たしてくれるものはない。
 決して善人ぶってそんなことを言うのではない。ステーキは舌に快い。セックスは性器に快い。それと同じように、人の役に立つことは精神に快い。ただの生理現象だ。
 人間が生きていくためには臓器が必要だ。しかし往々にして人間の臓器は病気や事故で壊れてしまう。人の数は多く、臓器の数は少ない。人が死んだとき、遺体から臓器を取り出して生きている人に移植すれば、移植を受けた人はそれからも生きていくことができる。昔の人はよくぞこんなことを思いついたものだと感心する。
 僕が死んだとき、僕の体はバラバラにされて、その大部分は臓器の必要な人に提供されることになっている。僕が――それは僕だったものだと言う人もいるだろう。それは正しい。でもどちらでもいいことだ――人々の、社会の役に立つのだ。こんなに嬉しいことはない。
 遺体は資源だ。限りある資源だ。



 病院の敷地内に設置されたその霊安所は、病院というよりは宗教施設のような雰囲気を湛えている。ここ10年ばかりの間に、大きな病院は病院内にわざわざ一棟の霊安所を設けるようになった。
 昔だったらそんな縁起でもない建物が患者の目につくことは嫌われただろう。しかし今では患者にとって、誰かの死は自らの死よりは自分の生還を連想させるものになりつつある。誰かが死ねば、その遺体はばらばらにされて、誰かの生きるための糧になる。
 僕は受付で身分証明書を提示する。受付の事務員が機械でそれを読み取ると、「4」と書かれた札を渡し、「4番でお呼びしますので、しばらくお待ちください」と告げた。「死」番か。縁起がいい。
 しばらく待ってから事務員に「第4霊安室」と書かれたプレートのある部屋に連れていかれる。心臓が高鳴ってきた。
「それではごゆっくりどうぞ。終わったら札を持って受付までお越しください」
 事務員は言い慣れた定型句のように一本調子で告げると、足早に去っていく。
 ドアを開けると、少し異様な空間だ。部屋の真ん中にはフリルのついた少しどぎついピンクのベッドが置かれ、その上ではベッドのピンクに不釣り合いに殺風景な銀色のシートが、ベッドの上に置かれたものを覆って膨らんでいる。ベッドの枕元には祭壇が設けられている。祭壇には、位牌、菊と梻の花瓶、線香立てと箱に入った線香、ライターと蝋燭、おりんが並んでいる。
 置かれたものは全て霊安室のそれなのだが、ラブホテルのようなベッドのピンクだけがあまりに釣り合っていない。
 高鳴る心臓を押さえながら銀色のシートを巻き取り、床に置く。死装束を身に纏い、顔に白い布をかけた少女が姿を現す。
 この姿を見ると、僕は毎回震えてしまう。震える手で線香に火を点けて立てる。
 チィーン・・・
 おりんを鳴らすと目を閉じて両手を合わせ、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と唱える。
 白い布を外す。痩せこけた少女の蒼白い顔をごまかすように綿が口いっぱいに詰められている。痩せ細った哀れな姿ではあるが、まだ少しあどけなさを残す容姿は、美しく整っている。
 髪は鬘だ。この少女はがんに侵されて処女のまま亡くなったのだという。抗がん剤のために髪は抜け落ちたが、結果としては数年の延命に過ぎなかった。適合する臓器提供者がいれば、もう少し長く生きることができただろう。
 痩せさらばえた冷たい手を握る。
「可哀想に」
 そう呟きながらも、その少女の肉体への欲望は僕の心の中で熱く燃え上がってきた。
 左前の経帷子を開く。薄い陰毛に包まれた陰裂を見て、僕の陰茎は「今すぐこの中に入りたい」と主張するように硬くなる。ズボンが苦しいので脱ぎ捨てる。
 小ぶりだが形のいい乳房を揉んでみる。ふにゃふにゃとして冷たい。
 ローションを手に取り、少女の膣と自分の陰茎に塗りたくる。少女の膣の冷たさと自分の陰茎の熱さが指に不思議な感覚を齎す。膣に指を出し入れしてみたりクリトリスをいじってみたりするが、少女は何も言わない。吐息一つ漏らさない。
「ああっ、もう我慢できない!」
 僕は少女の上にのしかかり、膣に一気に陰茎を挿入する。
 ブチュリッ!
「うあぁ!」
 少女の冷たい膣が陰茎を包み込む。
 ズポッ、ズポッ、ズポッ・・・!
 僕は夢中で腰を少女の冷たい膣にぶつける。欲望のすべてをぶつけて快楽をむさぼるのだ。
 少女の胸の感触を手で楽しみ、膣の感触を陰茎で楽しむ。可愛い女の子の遺体が至高の快楽を与えてくれる。
 動くごとに僕の息は荒くなるが、少女は何の反応も返さない。ただ僕の腰の動きにしたがってカクカクと揺れるだけだ。
「んくぅっ、イくっ!」
 ドピュッ! ドクン、ドクン・・・!
 熱い精液が冷たい膣に迸る。僕は快感に打ち震えながら、ありったけの欲望を、遺体のもう永遠に妊娠することのない子宮に流し込む。
 そのとき、ちょうど線香が燃え尽きようとしていた。



 遺体は貴重な資源だ。科学が発展しても、人体から取り出せばわけもないのに一から作るとなれば容易でないものがたくさんある。
 移植のための臓器もそうだが、このような少女の肉体も貴重な資源だ。病に侵されて内臓は移植に使えないほどぼろぼろになっていても、屍姦すれば気持ちいい。屍姦は気持ちがいいが、いくら望んでも望みを果たすのは容易でない。
 そこで、脳死後の臓器提供の意思表示をした者は、遺体とのセックスを許されるという制度ができた。自分の好みのタイプの相手を臓器移植機関に登録しておけば、それにマッチする死者が出たときに病院から連絡が来るようになっている。
 僕はこの制度に登録し、時々女性の遺体とのセックスを楽しんでいるのだ。
 臓器提供によって助かる命があり、屍姦用遺体提供によって満たされる性欲がある。誰も害されず、誰も損をしない。
 彼女の遺体が僕に生きる喜びを与え、僕の遺体はいつか誰かの命を救う。こうして命は回ってゆくのだ。
 霊安所を出る。青く澄み渡る初夏の空に、爽やかな風が吹き抜けた。まだ掌に少女の遺体の冷たい乳房の感覚が快く残っている。

(完)
2017.10.2502:18

【創作】蜂女の森

小説です。

***



 深い森の中に1本の道が続いている。その17歳の乙女は木の実を集めながら、頭の中に若干の不安を巡らせていた。というのも、この森には最近、半分人間で半分昆虫の恐ろしい亜人の目撃情報が多数あるからだ。亜人の雌は若い乙女を攫い、殺してその子宮に卵を産みつけるという。つい数日前、隣の集落の18歳の少女が行方不明になった。その直前、怪しい羽音を聞いたものが多くいた。その少女は亜人の苗床となってしまったに違いないという噂だ。
 辺りが暗くなりはじめ、そろそろ籠もいっぱいになってきたので帰ろうかと少女が思い始めると、遠くの方から、ぶうん、ぶうんとかすかな羽音が聞こえた気がした。
「気のせいよね」
 少女は苦笑いした。しかし、早く帰った方が安全だろう。少女は自分の集落に向かって歩みを速めた。しかし、その羽音は徐々に大きくなり、もはや気のせいではないことは少女にも明らかになってきた。
「やだ、やだよ・・・来ないでよ・・・」
 少女は怯えながら歩みを速め、ついに走り出す。しかし羽音は遠ざからないばかりか、どんどんと近づいてくる。
「いやっ・・・いやあっ!」
 ザザザッと大きな音を出し、木々の合間から亜人が飛び出す。そして少女につかみかかり、尻の毒針で少女を突き刺した。
「ぎゃあっ!」
 激痛が走り、少女は叫ぶ。集めた木の実が地面に散らばる。
 その亜人はほとんど人間の女のような姿をしているが、触覚や複眼があり、背中には翅が生え、尻から毒針を出せるようになっている。半分人間で半分蜂の化け物なのだ。
 少女はよろけ、地面に倒れ伏す。必死に這って逃げようとするが、全く無駄だ。
「いや・・・待って・・・やめて・・・殺さないで・・・」
 少女の嘆願にも亜人は耳を貸さない。少女は木の実を掻き集めて、
「ほら、この木の実をみんなあげるから命だけは許して!」
と懇願するが、亜人にとっては木の実などただのガラクタに過ぎない。
 亜人はニヤニヤと笑みを浮かべながら、少女の体や手脚を舐め回すように眺めた。美しく健康的な少女。性的な魅力に溢れ、村の男たちの羨望の的であった少女の肉体は、その雌の亜人にとっても魅力的であった。それはある意味で性的な欲望である。男たちは自分のペニスを少女の膣に突き刺して精子を少女の子宮に注ぎ込み、少女の子宮で赤ん坊が育ち、産道を通って出てくることを夢想する。それとほとんど同じように、亜人は少女を殺して自分の産卵管を死体の膣に突き刺し、子宮に卵を産み付け、少女の死体の子宮の中で卵が孵化し、可愛い我が子が屍肉を食らって成長し、やがて腹を食い破って出てくることを夢想するのである。
 亜人は鼻息を荒くし、もう一度少女に毒針を突き刺した。
「ぎゃあっ!」
 少女は叫ぶが、体力が弱っているので、叫び声は1回目より弱々しかった。徐々に意識が朦朧としてきて、痛みも1回目ほどには感じなかった。2回目、3回目と亜人は毒針を刺す。少女の叫び声は一回ごとに小さくなり、ついに何も言わず、ピクピクとその美しい体を痙攣させながら泡を吹いて動かなくなった。もはや少女は助からない。数分のうちには全身の全ての機能が完全に停止してしまう。
 亜人は少女の体を抱え、巣にしている洞窟まで持って帰り、横たわらせた。運んでいる途中で少女はいつの間にか完全に息を引き取っていた。
 亜人は少女の死体を手に入れたことが嬉しくて仕方がなく、抱きついて口にキスをした。
「チュパッ・・・チュパッ・・・」
 人間同士では、女同士では子どもは生まれない。男と女であっても、片方が死んでいては子どもは生まれない。しかしこの亜人の雌にとっては、こうして人間の少女の死体と交わることが繁殖のための方法なのだ。亜人には昆虫と同じように4本の手と2本の脚がある。それは人間の手足にも似ているが、所々に昆虫のような節がある。亜人は少女の乳房を舐め回し、2本の手で揉む。
 そして残りの2本の手で自分の乳房と性器を撫で回し、性的な快楽を得るのだ。
「チュパッ・・・チュパッ・・・フウーッ、フウーッ・・・」
 亜人は息を荒くして少女の体を貪る。そして自分のクリトリスを少女の陰唇に擦り付ける。
「ウーッ、ウアウーッ!」
 クリトリスの刺激で亜人は絶頂した。しかしここまでは亜人にとっては言わば少女の死体をオモチャとして使ったオナニーであり、本番はここからだ。
「フーッ、フーッ・・・」
 亜人は一旦息を整える。そして尻から産卵管を出し、少女の死体の膣へ挿入した。
「ウフーッ!!!」
 少女の死体の膣に挿入した快楽が亜人の全身を包む。亜人は恍惚とした表情で顔を真っ赤にし、涎を垂らしながら必死で腰を振る。
「ズボッ!ズボッ!ズボッ!」
「フーッ、フーッ、フーッ!」
 実は亜人の産卵管は、さっき少女を殺した毒針と同じものだ。少女を殺した凶器が、今は少女の死体の柔らかい膣の感触を楽しむ性器になっている。
「フヒッ、フヒッ、フッ、フッ、ンフウッ!」
 ブチュルッ!
 卵が亜人の産卵管を通るとき、亜人は最高の快楽を感じた。卵が少女の死体の子宮に植えつけられた。
 亜人は産卵の心地よい疲労に包まれながら、ぐったりと少女の死体の上に横たわった。すっかり冷たくなった死体を愛おしそうに抱きしめ、艶のある綺麗な髪を撫でる。亜人は少女の死体の口に口づけをした。
 いずれこの死体を食い破って子どもが生まれてくるのだと思うと、亜人は最高の達成感と幸せに包まれた。



 食事も薪も持ち込みの粗末な宿屋の隣に、旅人をあてにした粗末なレストランが建っている。旅の剣士が一人、ボソボソとした粗末なパンを言い訳程度に焼いたトーストを齧りながら、泥水と区別のつかないようなコーヒーを啜っている。
 こりゃあこっちが金を貰いたいくらいだな、と窓の外を眺める。
「ご馳走さん」
 剣士は小銭をレストランの親爺に渡す。
「まいど」
「なあ親爺、なんか仕事ないかい?手持ちが尽きちまった」
「仕事なあ。あんた剣士かい。そんなら役場に行ってみな。最近蜂の亜人が産卵期で、人間の女や雌の家畜を殺して攫って卵を産み付けやがるんだ。それを駆除すりゃあ賞金が出るだろ」
 良いことを聞いた。剣士は親爺にチップを渡すと、役場に寄って役人に話を聞いてから、森に入っていった。
「おーい、亜人やーい、出ておいでー」
 剣士はふざけて鼻歌交じりに言う。気配はない。すると段々日が暮れてきた。しかし村からは随分離れてしまったので、もはや野宿の宿を探すしかない。
 あの粗末な宿屋なら野宿でもあまり変わらない。宿賃が取られない分野宿の方が良いくらいだ。そんなことを思いながら薪がわりに木の枝を拾い集めていると、洞窟に行き当たった。
「こりゃああの宿屋よりよっぽどいい宿だぞ」
 笑いながら剣士は洞窟に入っていく。ランプに火を付けると、剣士の顔から笑みが消えた。
「うわっ!」
 そこには美しい少女が服を破られ、ほぼ全裸で倒れていた。
「おい、大丈夫か!?」
 剣士は少女を抱き抱える。その体は冷たく、肌には血の気がなく、あちこちに赤黒い死斑が出来ている。少女が死んでからもう数時間は経っていることは明白だった。少女の性器を見ると、膣は乱暴に引き裂かれていた。亜人に卵を産み付けられたのだ。
 剣士が少女の膣に腕を突っ込むと、亜人の産卵管で引き裂かれた膣に腕が入り、子宮の中まで届いた。指先に何かぷよぷよとしたものが当たったのに気づき、それを掴んで引きずり出す。
 ズルウッ!
 子供の握り拳くらいの大きさの、亜人の卵だ。孵化しないように踏み潰して殺す。これも持って帰ったら多少の賞金は出るだろう。袋に入れて背負いカバンに入れる。
「可哀想になあ」
 そう言って少女の死体の髪を撫でる。撫でているうちに、剣士はムラムラとしてきた。
 少女の皮膚は、死体ならではの蒼白く透き通った宝石のような美しさを湛えている。四肢や乳房は柔らかく肉付き、生きた女よりも男を誘っているかのようだ。この死体を犯しても、後から訴え出られる気遣いもない。
「役得役得」
 剣士はニヤリと笑い、少女の死体の口にキスをした。少女の死体の乳房を両手で揉み、しゃぶる。
「柔らけえ・・・若い女は良いな・・・その辺の売春宿のババアの乳房とは大違いだ・・・。後で葬ってやるからな、葬儀代として体使わせてくれよ」
 ズボンを下ろすと怒張したペニスが姿を現わす。
 ズブッ
 亜人に拡張された膣は剣士のペニスを易々と受け入れた。しかしただ緩いのではなく、ペニスを優しく包み込み、快感を与えてくれる。
「やべえ・・・すげえ気持ちいい・・・死体抱くの初めてだけど、こんな良いのかよ・・・売春宿で高い金払って汚ねえババア抱くのが馬鹿らしくなるぜ」
 剣士は夢中で少女の冷たい死体に腰を打ち付ける。
パンッ!パンッ!パンッ!
「くっ、イクっ!」
 ドピュッ、ドクン、ドクン!
 剣士は熱い精子を少女の死体の冷え切った子宮に注ぎ込み、今まで感じたことのない快感と満足を味わった。
「ふう・・・」
 剣士は死体を抱き寄せ、頭を撫でる。
「・・・しかしこうしてる場合じゃないな。ここは亜人の巣のはずだ。じきに戻ってくるぞ」
 洞窟の中を見回す。ちょうど人一人隠れられるくらいの物陰がある。剣士はそこに身を隠して亜人を待ち伏せることにした。
 何時間物陰で隠れただろうか。うとうとと眠りかけていた剣士は、遠くの方から聞こえてきた羽音に目を覚ました。危うく眠りに落ちてしまうところだった。剣を抜き、構える。羽音はどんどんと大きくなり、迫ってくる。
 気配が洞窟の中に入ってきたとき、
「キエエエエ!!」
 叫び声が響き渡った。 自分が卵を産みつけた少女の死体が何者かによって荒らされていることに亜人が気づいたのだ。
「ギギギ・・・グギギ・・・」
 亜人は少女の死体を抱きしめ、少女の死体の膣から垂れる精子を見て自分の卵が無事でないことを悟り、怒り狂って泣き叫び、翅を鳴らす。
「ギエエエエ!!ギエアアアアア!!」
 剣士は剣を振り上げ、一気に振り下ろす。
 スパンッ!ブシャアッ!
 亜人の首が飛び、緑色の血が辺りに飛び散る。亜人は少女の死体の上に倒れ込み、しばらくピクンピクンと痙攣して、動かなくなった。
「やった・・・」
 剣士はホッと息を吐く。
「首だけ持って帰れば十分だろ」
 そう呟いて亜人の首を拾い上げ、顔を覗き込んで、剣士は息を飲んだ。その亜人の顔があまりに美しかったからだ。さっきまで抱いていた少女も美しかったが、亜人の顔はおよそ人間の女にはありえない整った美しさであった。亜人の体を見ると、それは通常の人間とはかなり異なっているが、豊かな乳房と美しい陰阜は、まるで犯してくれと言っているかのようだった。
 剣士はさっき射精したばかりだというのに、またペニスが怒張してきた。亜人の死体の乳房を両手で揉みしだく。
「こっちの胸も柔らけえ・・・」
 亜人の膣を弄っているとすぐ我慢できなくなり、ペニスを挿入する。
「す、すげえ!なんだこれ!」
 亜人の膣はもうすでに死んで動かないにもかかわらず、ねっとりと剣士のペニスにまとわりつく。さっきの少女の死体の膣の気持ちよさが霞んでしまうほどだ。剣士は夢中で必死に腰を振る。
「すげえ!気持ちよすぎだろこれ!」
 亜人の死体の美しさ、乳房の触り心地の良さ、膣の感触の良さのみならず、自分の剣術で仕留めた達成感、支配し尽くした満足感が、一層屍姦を気持ち良いものにした。
「ああっ、気持ち良い!最高だ!イクっ!」
 ドビュウッ!ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!
 さっき射精したばかりにも関わらず、さっき出した精子よりもっと多くの精子をひねり出すように、剣士のペニスは激しく痙攣し、亜人の死体の子宮に精子を注ぎ込んだ。激しい射精の快楽に頭が真っ白になり、剣士は歯を食いしばって亜人の死体を強く抱きしめた。



 剣士は右腕に亜人の死体を抱き、左腕に少女の死体を抱き、股の間に亜人の生首を置いて、満足して眠りについた。
 翌日亜人の生首を携えて帰還した剣士は、村人たちから喝采をもって迎えられた。村人たちは昨日剣士が亜人狩りを最高に楽しんだことなど知る由もなく、さぞ苦心奮闘して村のために戦ってくれたのだろうと思っている。
 村長は剣士に賞金を渡しながら、申し訳なさそうに提案する。
「旅の剣士さま、亜人の産卵期はまだもう少し続きます。賞金はもちろん、滞在に必要な衣食住はこちらで負担します。そしてお気に入りの村娘は誰でも何人でも夜のお供に遣わします。ですからほんの一月ばかりの間、この村に逗留して亜人を退治してはくださいませんじゃろうか」
 剣士にとってそれは思ってもみない高待遇の提案だった。
「もちろん。皆さんのためですからね。ただし村娘をはじめ夜のお供は一切不要です」
 亜人の死体を抱く気持ち良さに比べれば生きた村娘などは紙屑同然である。精力は亜人の死体を抱くために温存したい。
「お、おお、なんと高潔なお方じゃ・・・」
 村長は恐れ入った。
 こうして剣士のこの村での、表向きは高潔でその実最高に放逸な性的快楽に満ちた生活が始まったのである。

(完)
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